医療介護関係者の研修
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令和6年度 第2回医療介護連携ミーティング
開催日時:令和7年1月11日(土)14:00~16:30
会 場:高松市医師会5Fホール テ ー マ:「医療と介護のパートナーシップ~訪問看護を知る・使う・高める~」
今回は、訪問看護のスキルや知識を共有し、利用者一人ひとりのニーズに応じたケアの重要性を再認識していただき、日々の業務に活かすことを目的に開催いたしました。
【基調講演】 ≪演 題≫「訪問看護を知る~仕組み・制度と活用方法~」 ≪講 師≫ 高松市在宅医療介護連携推進会議 委員 香川県立保健医療大学 副学長 片山陽子先生 訪問看護は自宅だけでなく、一定の条件を満たせば施設でも利用可能であること、訪問看護の利用には主治医の指示書が必要であることや、介護保険を適用する場合にはケアマネジャーによるケアプランの策定が求められることなど、訪問看護の基本的な仕組みや活用方法について、分かりやすくご教示いただきました。 他にも、費用負担については、医療保険・介護保険・公費負担のいずれかが適用される仕組みになっていることなど、訪問看護にはさまざまな制度や活用方法があり、利用者の状況に応じて適切な支援を受けられることについても、詳しくご説明いただきました。 訪問看護師はもとより、医療と介護に携わる多くの方々にとって、新たな気づきや学びの多い、大変有意義なお話を賜りました。 【事例紹介】 1.≪演題≫「訪問看護をご利用していただいています~認知症・リンパ浮腫・点滴をして欲しい~」 ≪講師≫訪問看護ステーションこくぶ 所長 安部美枝子氏 認知症の方への内服管理目的での介入事例や、リンパ浮腫セラピストと連携して行ったケア事例を紹介していただきました。また、訪問看護の利用可否については、看護協会への相談方法や訪問看護事業所の一覧表が参加者に配布され、実際の対応方法に関する具体的な情報が提供されました。 参加者から「最期まで自宅で過ごしたいと考えていても難しい場合、どのように対応するか?」との質問がありましたが、「自宅と病院の間で揺れ動くのは自然なことです。本人や家族の不安を軽減するためには、医療機関から『いつでも入院できる』という安心感が重要である」とのご説明をいただきました。 2.≪演題≫「精神科における訪問看護とは」 ≪講師≫訪問看護ステーション デューン高松 部長 坂本 幸優氏 所長 小澤 嘉人氏 精神科を専門としている訪問看護についてお話いただきました。精神科の訪問看護は、自立支援医療を利用することが可能ですが、1回きりの利用では難しく、半年程度の継続的な利用が必要であることが説明されました。 また、精神疾患を持つ患者に対応する家族の相談に乗ることで、家族の介護負担軽減に繋がる場合があることも触れられました。 さらに、アルコール問題がある方に対する訪問看護では、断酒への動機付け支援など、専門的な支援を行っていることも紹介されました。 参加者からは、「認知症の人で介護保険の認定を受けている場合は?」との質問に、認知症の方には自立支援医療は適用されないが、精神疾患を合併している場合には医師の判断で適用される可能性があることをご説明いただきました。 3.≪演題≫「チームで暮らしを支えよう~それぞれの専門性を生かして~」 ≪講師≫訪問看護ステーションやすもり 所長 山﨑千絵氏 在宅ケア認定看護師の資格を保有することで提供できる特定行為について紹介いただき、特定行為が出来る看護師が介入した一例として、褥瘡による悪臭が減少し、家族のQOLを支えた事例が紹介されました。また、通院では生活状況がわかりづらく、治りが悪い場合もあるが、特定行為はリスク管理や予防に効果的であることもお話しいただきました。 参加者からの「特定行為資格を持つ看護師は訪問看護ステーションから相談を受けることがあるか?」との質問には、「認定看護師の場合は同行訪問が可能で、特定行為でも対象者が限られます。同行時には療養費がかかるため、本人や家族の同意が必要で、看護師同士の連携が重要である」ことをご助言いただきました。 最後に、講師の片山先生より、認知症の方への対応に苦慮している場面が多いと聞いており、認知症ケア認定看護師を訪問看護ステーションに配置する動きが国として進められている。 さらに、精神科特化型の訪問看護でも、介護保険の認定を受けた認知症の方が利用可能で、BPSD(行動・心理症状)で困難を抱えている方々にも早期に介入し、専門的な知識を活かすことで適切な関わりができることを強調されました。 また、訪問看護は相談支援としての役割が極めて重要であると総評をいただきました。 >>>続きを見る
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令和6年度 第1回医療介護連携ミーティング
開催日時:令和6年7月28日(日)9:30~12:15
会 場:高松市医師会5Fホール テ ー マ:「リハビリテーション再考~あなたの知らない〇〇リハ~」
リハビリテーションの効果や知識を学び多職種連携を通じて患者ケア質向上を目指すことを目的に、「リハビリテーション再考~あなたの知らない〇〇リハ~」をテーマに研修会を開催しました。
〖基調講演〗 【演題】 「あなたの知らないリハビリテーション医療のしくみ」 【講師】 香川医療生活協同組合 高松協同病院 副院長 植木 昭彦 先生 リハビリテーションとは、単に身体機能を回復させるだけでなく、人間としてふさわしい状態に再び戻すことを目指すものである。そのためには、多職種が連携し、科学的根拠に基づいたリハビリテーション医療を提供することが必要であり、リハビリテーションを行う上で、患者の栄養状態の管理が非常に重要であることを強調されました。低栄養状態では、リハビリテーションの効果が十分に得られず、体力が消耗してしまうため、適切な栄養管理を行うことで、リハビリテーションの成果を最大限に引き出し、患者が日常生活に戻るための支援が可能になることの重要性を明確に示してくださいました。 以上から、植木先生にはリハビリテーションの意義や多職種連携の重要性、そして栄養管理の役割について詳しくご説明いただき、私たちに多くの気づきを与えてくださいました。 〖リハビリ3職種による講演〗 1.「理学療法士の役割~身体づくりの専門家としてできること~」 香川県理学療法士会 副会長 藤井 保貴 氏 藤井先生からは、理学療法の目的は運動機能と基本的動作能力の回復であるとお話しいた だきました。 正確な情報収集のためには、観察力、コミュニケーション力、評価力が重要。 また、身体の機能面にとらわれず、包括的な視点で最良の理学療法を提供するためには、 正確な臨床推論が必要であると強調されました。 2.「作業で暮らしに彩りを~その人らしさを大切に~」 香川県作業療法士会 理 事 若林 佳樹 氏 若林先生からは、作業療法士の役割は心と体のリハビリテーションであり、日常生活に 支援が必要なすべての人が対象であるとお話しいただきました。 作業を通じて人と社会の繋がりを作り、それぞれの人に合ったプログラムを提供すること で、その人らしい生活の実現につながると述べられました。 3.「言語聴覚士の専門性とこれから地域に求められること」 香川県言語聴覚士会 副会長 黒川 清博 氏 黒川先生からは、香川県には、言語聴覚士が183名在籍していること、診療の補助行為を 行う際には、医師の指示が必要であることが説明されました。 また、国際アルツハイマー病会議2020では、認知症発症に影響する12の危険因子の中で、 難聴が最も重要な危険因子であると発表されたことに触れられ、電気刺激や干渉波を用いた 嚥下訓練や呼吸筋トレーニングについても具体的に紹介いただきました。 >>>続きを見る
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令和5年度 多職種連携研修会
開催日時:令和6年2月12日(月・祝)9:30~13:30
会 場:高松市医師会5Fホール テ ー マ:「BCP(業務継続計画)を支える多職種連携の輪から全ての人がつながるために~」
今後起こりうる災害に備えるため、「BCP(業務継続計画)を支える多職種連携の輪~すべての人がつながるために~」をテーマに医療介護関係者向け研修会を開催いたしました。
〖基調講演〗 【演題】「今こそ求められるBCP~準備と連携がすべて~」 【講師】ミネルヴァベリタス株式会社 顧問 本田茂樹氏 介護サービス類型に応じた業務継続計画(BCP)作成支援業務一式 障害福祉サービス類型に応じた業務継続計画(BCP)作成支援業務一式 不測の事態が発生しても、重要な業務を中断させてはいけない、中断しても可能な限り短時間で復旧させるための方針、体制、手順等を示した計画がBCPであること、災害発生時の対応だけでなく、平常時に行うべき業務も含む必要がある事等を御講演いただきました。 参加者からは、BCPの重要性について理解を深められる、有益な学びであったとの声が聞かれました。 >>>続きを見る
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令和5年度 第2回医療介護連携ミーティング
開催日:令和5年11月18日(土)14時~16時30分
場 所:高松市医師会館 5Fホール テーマ:「在宅療養中の高齢者を支援するしくみを考えよう!」 内 容: (1)基調講演 「地域で在宅療養者を支えるために必要なこと~ケアマネジャーの役割として~」 【講師】株式会社ウエルネス香川 代表取締役 主任介護支援専門員 壷内令子氏 (2)パネルディスカッション 【進行】高松市在宅医療介護連携推進会議 松本登紀子委員 【パネリスト】 株式会社ウェルネス香川 代表取締役 主任介護支援専門員 壷内令子氏 高松市社会福祉協議会 社会福祉士 まるごと福祉相談員 石尾真一氏 老人介護支援センターさぬき 主任介護支援専門員 池浦友美氏 老人介護支援センター玉藻荘 主任介護支援専門員 織田祐子氏
介護保険外サービスについて知り、利用者のニーズに応じて有効活用することを学びました。
また、介護支援専門員の役割について理解を深める事ができ、これからの多職種連携強化に繋がりました。 >>>続きを見る
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令和5年度 第1回医療介護連携ミーティング
開催日:令和5年5月28日(日)9時30分~12時
場 所:高松市医師会館 5Fホール テーマ:「薬の困難事例を考える~正しい理解と正しい服用で最大限の効果を出すために~」 内 容:(1)講演 「薬局薬剤師、在宅へ行く」 【講師】 きむら調剤薬局 立道貴清氏 (2)パネルディスカッション 【進行】 高松市在宅医療介護連携推進会議 松本登紀子委員 【パネリスト】 きむら調剤薬局 薬剤師 立道貴清氏 訪問ナースステーション・光華 訪問看護師 日下祐輔氏 社会福祉法人高松市社会福祉協議会 介護支援専門員 矢野ちい子氏 西日本ファーマシーNPデイサービスやしまリハビリステーション 理学療法士 永岡誠司氏 社会福祉法人高松市社会福祉協議会 ヘルパー 村井早苗氏
様々な事例や薬にまつわる困りごとを多職種で考えることで、日頃のギモンが解決できる有意義なミーティングとなりました。
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令和4年度 第2回医療介護連携ミーティング
開催日:令和4年10月15日(土)14:00~16:30
場 所:高松市医師会5階ホール(WEB併用) テーマ:「困難事例を考える~食べられない~」 内 容:(1)講演 テーマ「地域で行う食支援 食べられなくなる要因とその評価と対策」 講 師 地域栄養ケアPEACH厚木 代表 管理栄養士 江頭 文江 氏 (2)パネルディスカッション テーマ「困難事例を考える~食べられない~」 進 行 高松市在宅医療介護連携推進会議 委員長 吉澤 潔 氏 委 員 松本登紀子 氏 パネリスト 『内科医』塩見内科医院 副院長 塩見 勝彦 氏 『脳神経外科医』高松赤十字病院院長補佐兼脳神経外科部長 香川 昌弘 氏 『理学療法士』西日本ファーマシー介護・リハビリ事業部 永岡 誠司 氏 「歯科医師」医療法人社団駿陽花しもむら歯科医院 院長 下村 隼人 氏 『歯科衛生士』社会福祉法人牧羊会特別養護老人ホーム シオンの丘ホーム 滝上 美幸 氏
今回は、「困難事例を考える~食べられない~」をテーマに、在宅訪問管理栄養士の先駆者としてご活躍の江頭文江先生にご講演をいただいた他、パネルディスカッションでは、各専門家の立場から事例発表と意見交換を行っていただきました。
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医療・介護連携ミーティング
困難事例から多職種の関わり方などについて検討を行う過程を通じて、多職種間の情報共有と相互理解を促進するとともに、患者等の意思を尊重した支援の在り方について検討しています。
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令和3年度 第1回 医療介護連携ミーティング
第1回目:令和3年7月4日(日) オンライン開催
入退院時に医療機関と在宅療養の担当者が、確実に連携をとり、患者に切れ目のない支援を提供できるように作成しました、高松市における情報共有のルール「入退院支援ルール」の運用を開始することになり、実際に活用していただけるよう紹介する機会としました。 感染予防のためオンラインにより開催し、多数の参加をいただきました。当日は、この共通のルールを有効に活用し、切れ目のない支援に結び付けていくかを考えました。医療介護連携ミーティング参加者のアンケート結果について報告させていただきます。 >>>続きを見る
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多職種連携研修会
医療・介護等の専門職がそれぞれの専門性を理解し、「顔の見える関係づくり」を促進することにより、多職種間ネットワークの構築を図ることを目的に、毎年開催しています。
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